2025-06-24
2026年6月時点では、私の仕事や生活にAIは溶け込んできています。
自然言語で、様々なタスクをこなしてくれるAIは非常に便利です。
しかし、便利さとリスクは表裏一体であり、AIとの付き合い方には慎重さが求められるとも感じており、その点について考えをまとめておきたいと思います。
AIは、私が指示したことに対して驚くべきスピードと精度で答えを返してくれます。
しかし、その「指示」そのものを考えるのは、あくまで人間であるべきです。
何を解決すべきか、どの方向に進むべきか、といった本質的な問いは、自分の頭で考え抜く。
AIは、その思考のプロセスを加速させたり、アイデアを具体化したりするための「壁打ち相手」や「優秀なアシスタント」として活用する。
この距離感が、AIに仕事を奪われるのではなく、AIを使いこなすための鍵だと考えています。
私は仕事でコードを書く機会が多いのですが、AIとの付き合い方が問われる分野だと感じています。
確かに、定型的なコードの生成や、小規模な関数の実装など、AIが得意とする分野は数多くあります。
これらを使わない手はありません。
しかし、AIが生成したコードの品質は、決して保証されたものではありません。
一見すると正しく動作するように見えても、セキュリティ上の脆弱性を抱えていたり、将来的な拡張性を全く考慮していなかったりするケースは少なくないのです。
AIでうまくコーディングするには、「的確な指示を出す能力」と「生成されたコードの良し悪しを判断するスキル」が不可欠です。
AIに任せきりで、ただ生成されたコードをコピー&ペーストするだけでは、短期的には成果を出せるかもしれませんが、長期的には間違いなく自身のスキルは低下していくでしょう。
それは、バグの根本原因を特定する力や、より良い設計を考える力が養われないからです。
AIに頼れば、短期的には驚くほど早く成果を出すことができます。
しかし、その効率性と引き換えに失うものがあることを、私は真剣に考えるべきだと思います。
それは「自分で考える力」そのものです。
思考のプロセスをAIに丸投げしてしまうと、脳は次第に考えることをやめてしまいます。
楽な方に流れるのは人間の性かもしれませんが、思考停止は、自身の成長の停止に直結します。
そして、考える力が衰えれば、AIに対して的確な指示を出すこともできなくなり、結果として高い成果を生み出し続けることは困難になるでしょう。
私は、近い将来「自分で考える力をつけよう」というメッセージが叫ばれる時が来ると思っています。
かつて情報リテラシーの重要性が叫ばれたように、AI時代における「思考する力」は、個人の価値を決定づける重要なスキルになるはずです。
最近は、とにかくAIに関する記事が増えています。
それに比べると微々たるものですが、一部で使うことによる懸念の記事も見られるようになってきました。
これが今後どうなるかは私もわかりません。
ただ、AIが発展していくことは間違えないでしょうし、それを使う我々の姿勢が問われる時代が来るのではないかと思っています。
私のAIに対する現時点の方針は「活用するが任せない」というものです。
AIを「思考停止のための便利な道具」としてではなく、「自らの思考をより深化させ、加速させるための翼」として活用していく。
AIという強力なパートナーを得た今だからこそ、私たちはより一層、自らの頭で考え、学び続ける必要があると思います。
このメモは、Gemini 2.5 Pro を使って下書きをし、私が校正しました。
思いつきを高速に実現するという点で、やはりAIは便利なものだと思います。