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2020-10-09
※この記事ははてなブログ、別アカウント(hyiromori)から引っ越しました
AWS S3 は便利ですね。
高耐久で容量も無制限に使えるため、色々な用途で使えます。
しかし料金はいくつかの要素の組み合わせで決まるので、分かりにくいという側面もあります。
本記事では、AWS S3 の料金を10GB単位でざっくりと紹介し「10GBならこのぐらいかかるのかー」というのを紹介しようと思います。
この記事は AWS S3 の料金を大まかに知ることで、どの程度の料金がかかるのかを感覚的に理解することを目的にしています。
正確な料金の表記ではないので、その点ご了承ください。
最新の正確な料金は AWS 公式ドキュメントを参照してください。
以下の2リージョンを対象にします。
ap-northeast-1
us-east-1
最初にざっくりまとめておきます。
ストレージクラスは「S3 標準」で計算しています。(詳しくは後述します)
リージョン | 保管料金 | ダウンロード料金 | アップロード料金 |
---|---|---|---|
東京 | 25円 (10GBあたり) | 114円 (10GBあたり) | 0円 (10GBあたり) |
バージニア | 23円 (10GBあたり) | 90円 (10GBあたり) | 0円 (10GBあたり) |
S3 にデータを保管した場合の料金です。
データバックアップなど、あまりアクセスせず容量の大きいデータの場合は、この料金が大きくなってきます。
ストレージクラスによって料金が変わってきますので、ストレージクラス毎に料金を紹介します。
※以下の2つのストレージクラスは対象外にしています
一番標準的なストレージクラス。
あらゆる用途に使えるが、最も料金が高い。
アクセス頻度は低いが、必要に応じてすぐに取り出すことが必要なデータ向けのストレージクラス。
S3 標準に比べて保管料金は低めに設定されているが、最小オブジェクトサイズ(128 KB)と最小ストレージ期間(30日間)が設定されている。
128KB未満の小容量データや、30日未満の短期間のみ使う場合は高くつく場合があるので注意。
データのアーカイブ向けのストレージクラス。
かなり安い料金で保管ができるが、すぐに取り出すことはできない。
古いログや、法律上保管が義務付けられているデータなど長期間の保管が必要で、すぐに取り出せなくても大丈夫な(数分~数時間待てる)データに向いている。
最小オブジェクトサイズ(40 KB)と最小ストレージ期間(90日間)が設定されている。
こちらもデータのアーカイブ向けのストレージクラス。
かなり安い料金で保管ができるが、すぐに取り出すことはできない。
古いログや、法律上保管が義務付けられているデータなど長期間の保管が必要で、すぐに取り出せなくても大丈夫な(12時間以内)データに向いている。
最小オブジェクトサイズ(40 KB)と最小ストレージ期間(180日間)が設定されている。
「S3 Glacier」に似ていて、違いは取り出し時間と、最小ストレージ期間が異なる。
180日以上保管して、数分で取り出したい場面がなければ「S3 Glacier Deep Archive」の方が料金的に安い。
「S3 Glacier」の後にできたストレージクラスです。
S3
からのデータ転送にかかる料金です。
アップロードについては料金がかかりません。
また同一リージョン内の AWS サービスへの転送や CloudFront への転送には料金がかかりません。
ダウンロード(インターネットへの転送)や別リージョンへの転送については以下の料金がかかります。
S3 にアクセスした場合の料金です。
アクセス頻度の高いデータを置いている場合は、この料金が大きくなってきます。
リクエスト料金は容量ではなく回数に応じてかかるので、10万回(100,000回)単位で料金を計算します。
データ取得は安く、データ操作は取得に比べると高く設定されている印象です。
S3 のデータを操作したり、一覧で取得する場合にかかる料金です。
S3 のデータを取得する場合にかかる料金です。
上記以外にかかる場合がある料金を紹介します。
料金の詳細は公式ドキュメントを参照してください。
ストレージクラスを変更する場合にかかる料金です。
S3 Glacier
, S3 Glacier Deep Archive
からデータを取り出す場合にかかる料金です。
リクエスト回数と、取り出す容量それぞれに応じて料金がかかります。